会長挨拶 
第28回日本呼吸ケア・リハビリテーション学会学術集会を開催するにあたって

 このたび第28回日本呼吸ケア・リハビリテーション学会学術集会を、平成30年11月9日(金)から10日(土)の2日間、千葉市の幕張メッセ 国際会議場および国際展示場において開催させていただくことになりました。 
学術集会のテーマは、「包括的呼吸ケアとチーム医療 〜呼吸と循環のクロストーク〜」といたしました。千葉市での開催は、第13回千葉大学呼吸器内科 栗山喬之教授以来、15年ぶりになります。本学会の前身は、日本呼吸管理学会であり、さらにその前身は呼吸管理研究会になりますが、私にとっては当時の研究会に初めて出席した際の印象が今でも強く残っております。吸入療法の発表であったと思いますが、当時から臨床的かつ患者さんに寄り添った内容に焦点を当てており、他学会とは異なる特有の魅力を感じました。そのため、第1回学術集会開催前の発足時より、当教室で生理学を研究しているメンバーを中心に多くの仲間たちが入会し、本学会で切磋琢磨する機会をいただきました。その結果、平成15年の当教室(会長:栗山教授)での開催に繋がったのだと思っています。その後本学会は、理学療法士、看護師の方などコメディカルの入会が飛躍的に増加し、今では4,000人を超える大きな学会になりました。本学会がひとえに包括的な患者ケアとチーム医療を重視し、それに対して多くの賛同を得られた結果と考えております。今回の学術集会では、まさにその点をテーマとして取り上げました。
 千葉大学呼吸器内科では、教室開講時より肺循環を主要研究テーマの1つとして掲げてきました。臨床的には着目されることが少ない領域でしたが、治療薬の発達、手術、さらにリハビリテーションに関しても報告が見られるようになりました。COPDの併存症としての、冠疾患、心不全等、内部臓器障害、臓器のクロストークに着目した、リハビリの重要性の認識が高まりつつあります。本学術集会の副題、呼吸と循環のクロストークに着目し、日本心臓リハビリテーション学会とも連携し、両疾患を持った場合の運動生理学的理解、包括的ケアについて考えていきたいと思います。本間生夫先生の基調講演をはじめ、海外招請講演、特別講演、特別教育講演等、本学会員共通の認識であるメインテーマに沿ったプログラムを企画しています。本学術集会が、呼吸器病、呼吸ケアのみならず、患者さんのトータルケアを考え、学ぶことができる実り多きものになりますよう祈念し、ご挨拶とさせていただきます。
 千葉・幕張は、東京湾沿いに電車で30分ほど行けばディズニーリゾートもあり、学術集会の学びで得た充実感、達成感のまま多いに楽しんでいただける魅力大きい地です。会員皆様の参加を心よりお待ちしております。




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